食事や空腹時に症状がでる。
胃や十二指腸の粘膜が、自ら分泌した胃液によって消化され、傷ついてしまう(潰瘍になる)病気です。代表的な症状は、みぞおちのあたり(心痛部、上腹部)の痛みです。とりわけ、空腹時にこの痛みがみられることが多く、ずきずきとした痛み、鈍い痛み、焼けつくような痛みなど、患者さんによっていろいろな痛みがおこります。多くの場合、食事をとると一時的に痛みがやわらぎます。
ただし、痛みの程度と潰瘍の重症度は必ずしも一致しません。
胃潰瘍と十二指腸潰瘍では、その痛み方に特徴があります。
胃潰瘍の場合はみぞおちから左にかけて、十二指腸潰瘍はみぞおちから右にかけて痛むことが多いのです。
またこの潰瘍痛は、食事かあるいは空腹とも関係があります。
げっぷ、胸やけ、胸のむかつき、食欲不振、体重減少といった症状もよくみられます。
胃潰瘍の場合には、食事中から食後にかけて痛みが起こることが多く、十二指腸潰瘍の場合は、空腹のときに起こることが多いです。
つまり胃潰瘍の痛みは、胃に入った食べものが直接潰瘍を刺激したことによって起こるものであり、十二指湯漬瘍の場合には、胃酸が潰瘍を刺激することによって起こるとかんがえられます。
分かりやすくて参考になるおススメの本(楽天) →
【逆食改善プログラム】逆流性食道炎、十二指腸潰瘍、慢性・急性胃炎
分かりやすくて参考になるおススメの本(楽天) → 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断と治療
症状の特徴〜吐血、下血
十二指腸潰瘍による出血の場合、血液が一時的にたくさん出て、その血液を口から吐けば吐血となり、コールタール状または黒泥状の使として排泄されると下血となります。
このように潰瘍から一時的に大量に出血した場合は、本人もすぐにわかるのですが、大部分の患者さんは、毎日きわめて少しずつ出血しているということが多いため、出血の自覚がない場合が少なくないのです。
胃潰瘍は40〜50歳代に、十二指腸潰瘍は20〜40歳代に多くみられます男性の患者さんが多く、女性の約3倍といわれています。
十二指腸潰瘍とストレス
とくに、なんらかの引きがねになるようなできごと(大きなストレス)がはっきりしていて、その後、急激に心商都痛などの症状が現れ発病する場合もあります。
一方、引きがねになるようなできごとに心あたりがなくても、性格的に非常に几帳面だったりすると、知らず知らずのうちにストレスをため込んでいることもあります。
なんらかの原因で攻撃因子の勢力が防御因子の勢力を上回り、そのバランスが崩れると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発症します。このバランスを崩す一つの要因として、ストレスが大きくかかわっていると推測されています。
分かりやすくて参考になるおススメの本(楽天) →
【逆食改善プログラム】逆流性食道炎、十二指腸潰瘍、慢性・急性胃炎
分かりやすくて参考になるおススメの本(楽天) → 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断と治療
十二指腸潰瘍の症状関連エントリー
- 十二指腸潰瘍の症状
- 食事や空腹時に症状がでる、吐血、下血がある、十二指腸潰瘍とストレスの関係など。このページではそんな十二指腸潰瘍の症状について説明していきます。
- 十二指腸潰瘍の食事療法
- 十二指腸潰瘍の食事で注意すること、食生活を改善して、潰瘍部の負担を減らす、空腹を続けない、腹8分目を守る、このページではそんな十二指腸潰瘍の食事療法について説明していきます。
- 十二指腸潰瘍の治療と薬
- 十二指腸潰瘍の治療は規則正しい生活が第一!治療に有効な薬。このページではそんな十二指腸潰瘍の治療と薬について説明していきます。
- 十二指腸潰瘍の手術
- 十二指腸潰瘍で手術が必要なとき、十二指腸潰瘍の癌化について、出血が止まらない場合、このページではそんな十二指腸潰瘍の手術について説明していきます。
- 十二指腸潰瘍の原因
- 十二指腸潰瘍がおこる原因としくみについて。このページではそんな十二指腸潰瘍の原因について説明していきます。