胆のうポリープの症状
胆のう内の粘膜に出来た目で見てわかるほどの大きさの盛り上がりを胆のうポリープといいます。胆のうポリープは多くの場合症状がほとんど無かったので小さなポリープでは見つけにくかったのですが、最近では胆のうポリープで診察を受ける患者さんの数も増加傾向です。
これはなぜかというと、昔に比べて、人間ドッグなどの高度な医療検査を受ける人が増加したために、超音波検査などで、目には見えにくい小さな胆のうポリープも見逃さずに発見できるからです。
また、ほとんど症状がみられない胆のうポリープですが、まれに、腹痛や不快感を覚えることもあります。
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胆のうポリープの原因
胆のうポリープの原因は、胆汁内に結晶化したコレステロールが粘膜に付着して、細い棒状になったコレステロールポリープです。
このほかの原因として、粘膜を構成する組織の一部が増殖して出来るポリープもあります。増殖が正常な線細胞だけなら良性と考えてよいとおもいますが、一部が癌化することもあります。
両性のポリープの場合は症状は、ほとんど無く、あったとしても腹部の不快感位ですが、癌化したポリープは進行するにつれて黄疸、発熱、下痢などの症状がみられます。
また、胆石症などで胆石をもっているかたも、胆のうポリープの原因になると考えられています。
胆のうポリープの治療、手術
一般的にポリープの直径が5ミリ以下の小さいものは良性と考えられているため治療は不要です。念のため、年に1〜2回くらいは超音波検査で経過をみましょう。
胆のうポリープの直径が5ミリを越すと、コレステロールポリープや胆のうがんの疑いがあります。検査の基準についてはいまのところ明確ではありませんが、超音波検査でポリープの増大傾向があれば手術になります。
胆のうポリープの直径が1センチを越えると悪性の可能性が高くなります。
この大きさくらいになると胆のうがんが疑われますので、腹腔鏡下胆のう摘出手術が行われます。ポリープの直径が2センチを越えると、周囲への転移が疑われますので胆のうポリープの開腹手術が行われます。
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