サルコイドーシスの原因
サルコイドーシスは,原因不明の病気で,病理学的にぱ壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫(サルコイド)病変の形成を主な特徴としています。臨床的にぱ全身のあらゆる臓器に病変の形成される可能性のある病気という認識をされています。サルコイドーシスにみられる症状は
@形成された肉芽腫による圧迫症状
A後遺症としての痘痕,縁組化病変
などがおもな症状です。
日本では,
@無症状で健康診断時に胸部X線所見から発見される症例が多いこと,
A症例の95%以上が肺(縦隔、肺門リンパ節および肺)病変を有するために呼吸器科の疾患として取り扱われることが多いですが,本質的にはあくまで全身性疾患です。
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サルコイドーシスの症状
サルコイドーシスのおもな症状があらわれる場所は,肺(縦隔・肺門リンパ節95%
以上,肺30%以上),眼(30〜40%),皮膚(5〜10%)というデータがあります。
ですが,サルコイドーシスは全身性疾患でなので,臨床所見の認められたときは,サルコイドーシスである可能性を考えなければならないでしょう。
サルコイドーシスの治療
・日常生活からの治療
極度の重労働でないかぎり,は仕事をしても大丈夫でしょう。重労働は避けるようにしてください。進展期の症状以外は,妊娠,分娩にも支障はありません。
・薬物による治療
臨床経験上,一応の有効性が確かめられている薬剤はステロイドのみです。しかし長期にわたる経過を問題とした場合,ステロイドがサルコイドーシスの治療に有効である成績は得られてはいません。
したがって、サルコイドーシスにおけるステロイドの投与は,最少限の対症治療としての投与にとどめるべきだとの意見があります。
肺サルコイドーシスについてみると,I期症例では万別として投与すべきではないとされていて、II期あるいはV期症例て進行性の咳,呼吸困難がひどい場合にのみ投与となります。
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