縦隔腫瘍の原因や症状、治療方法

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縦隔腫瘍の原因

縦隔に発生する腫瘍や嚢腫を縦隔腫瘍といいます。日本における頻度は,過去においては奇型腫がもっとも多く、ついで胸腺腫,神経性性腫瘍となっていました。

 

しかし、最近の集計では胸腺腫が多くついで神経性腫瘍,奇型腫となっています。それぞれの腫瘍の発生部位には特徴があり,胸腺腫,奇型腫は前縦隔に多く,神経性腫瘍は後縦隔に多いのが特徴です。

 

また嚢腫,リンパ節腫瘍は中縦隔,異所性甲状腺腫は上縦隔に多くみられます。

 

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縦隔腫瘍の症状

縦隔腫瘍の症状として、良性のものでは症状を欠き胸部X線写真上の異常影として発見される場合がほとんどです。

 

しかし、胸腺腫では特に異なった症候を示す例があます。悪性例の場合でも症状を欠くことが多いですが,上大静脈症候群はもっとも重要な症状で,これがあれば縦隔腫瘍はほぼ悪性と考えて良いでしょう。

縦隔腫瘍の治療

縦隔腫瘍の治療では良性,悪性の臨床診断は非常に困難であり,嚢腫でも感染が起これば治療難しいとされています。

 

原則として,すべての縦隔腫瘍は診断がつきしだい外科的に切除すべきという意見が多いようです。

 

しかし,悪性胸腺腫で浸潤のため切除困難と予測される症状の場合,また、肺などに遠隔転移のある症状の場合は,放射線治療後の切除手術,あるいは放射線と化学療法の組み合わせによる治療が施行されます。

 

また悪性リンパ腫では縦隔に限局していない例が多いので、このような例では外科手術の対象とはならず強力な化学療法が施行されます。

 

上大静脈症候群が併発している症例では腫瘍の切除と同時に上大静脈の再建手術が施行されます。

 

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